紫薇釉木瓜鉢・竹本隼太作(松平家旧蔵)
本名・竹本正典(幼名、八十五郎)
1848年 嘉永元年、江戸深川高橋大工町(江東区)生まれ
家は代々、幕府の旗本で、父要斎は外国奉行を歴任し五千石を領した。1865年(慶応元年)父要斎と共に大阪にその頃、楽焼の方法をしり盃などを焼く、1868年(明治元年)父要斎と高田村(豊島区)に住み、有造館のフランス教授をする、趣味で愛玩した草花の事で良吉という瀬戸の陶業に通じた者がでいりするようになる。その後良吉を師として、高田豊川町に窯を築き合翠園と号した。1879年(明治12年)交趾風の盆栽鉢・水盤を焼き始める。
、玳玻釉・紫薇釉・纐纈(こうけつ)釉などを創出して賞賛された。
1892年(明治25年)十一月三十日没(四十五歳)
作品は松平家旧蔵品である、この釉薬の木瓜型の形状の盆栽鉢は希少である(この盆器のみの可能性も高い)。
現在、所有してはいないが大事にしていただける方の元にげんざいあるであろう。
参考「大日本窯業協会雑誌」「工芸鏡」「原色陶器大辞典」
「小品盆栽 松平家に生きる珠玉の名品」 (社)日本盆栽協会編より
竹本隼太紫薇釉木瓜鉢左右 81mm-奥行61mm-高20mm
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